クラムボン@NHKホールへ行ってきました。
すごーくいいライヴだった!
クラムボンは、野外でみるのが最高だと思っていたけど、ホールでみるのもやばかった、っていうか、今回のライヴは、これまで観たクラムボンのライヴのなかでいちばん感動的だったかも・・・!

譲ってもらったチケットをにぎりしめ、ついた席は2階のどまんなか。とてもみやすかった!2階で座って観られるライヴ、よいです。ステージの後方に立つスクリーンにはリアプロジェクターが設置されてて、SEが流れて、そのスクリーンのうしろを歩くメンバーさんたちの影があらわれて、っていうスタートだった。スクリーンのすきまからめんばーさんたち登場。今回は、みなちんさんと、toeのみのたんがサポート。「ひばりとかぁ〜。あっことかぁ〜。さっちゃんとか〜。そういうひとたちの”うただましい”があるこの場所に立ててうれしい!」(←一語一句合ってるわけじゃないよ)っていくこちゃん。


とくに印象的だったことが3つあった。
ひとつめは、ミトさんが、長くて知らない曲(わたしが知らないだけかも)が終わったあと、「すっげたのしい、すっげえたのしい!」って叫んだこと。まるでこどもが、初めて覚えたなにかを成し遂げて、ものすごく充実感を感じた、みたいな。そんな印象を受けました。音楽って、その名の通り、音を楽しむことなんだよね。そのことをかみ締めて、音楽への感謝や愛情を忘れることなく、演奏をし続けてているんだろうな。すごい。
ふたつめは、上に書いたミトさんの行動にも通じるところがあるんだけど、今年デビュー10周年だそうで、その話をしているときに、いくこちゃんが、「おんがく、っていうよくわからないものがあるとしたら、そこに、すこーしずつ近づいているところ」「板前さんにたとえると、一人前だ!ってやっと認められて、大将から包丁を手渡される、みたいなかんじ」だそう。すごく謙虚。人気やセンスや実力を手に入れたのに、そこまで謙虚でいられるからこそ、どんどん向上してゆけるんだろうな。なんかもう、クラムボンが音楽をやっているというよりも、もはやクラムボンという存在自体が音楽なんじゃないか、って思えてしまう。あれ。言いすぎたかも。でもでも、とにかく、彼らはほんとうにすてきなバンドだな、って改めておもったんだよ。
そしてみっつめ。これはライヴの演出の話なんだけど、一番最後に、ホールに備え付けのパイプオルガンで1曲やったの。その音が、その雰囲気が、その空気が、その色が、もうほんと、説明しづらいんだけど、すばらしかったんです。オルガンの正面から当たる優しい照明が美しすぎた。時間が止まればいいのに、って、本気で思った。あの空間が永遠ならいいのに、って。ううう今思い出しただけでも泣けてくる。


ギターが入っているクラムボンって初めて観た気がする。音が増えればいいってもんじゃなくて、時にそのほうがバンドの雰囲気が壊れるっていうばあいもあるけど、ギターinクラムボンサウンドはとてもよかった。とても自然だった。りくらむぼんにはギターふんだんに入っているのかな。実はまだ聴いていない。


どの音もどの声もいとおしい。完璧なライヴでした。


クラムボングッズのタオルがとてもかわいいです。思わず購入。


あんな、終演後に思わず全身脱力してしまう(←いい意味で)ようなライヴ、なかなかめぐり合えないものです。いまだにめぐりあえているわたしは、しあわせ者です。